ソファークリーニング
2022.09.28(水)
事例
今回は、ホテル様からソファークリーニングのご依頼をいただきましたので、ご紹介します。汚れもひどく現在は使っていないようでした。きれいになるんだったら、また使いたいそうですので綺麗にしていきましょう。
作業前に、クリーニングに耐えられる状態かどうかを確認します。
椅子の生地は比較的丈夫に作られていますが、中には糸が擦り切れている場合もあります。このソファーも背の部分が怪しいので、事前に生地が破れることがあることを、お客様にご了承いただいて作業しました。
ほこりが入りやすい部分は最初に除塵してから作業に入ります。
専用の前処理剤を噴霧し、椅子生地用のシャンプーでクリーニングします。このシャンプーはカーペット用の洗剤などから比べるとpH値が低く高発泡性があります。それでも保護具として手袋はしましょうね。あと電動のブラシがあれば便利ですね。
あとは、ホットウォーターエキストラクションで汚れと洗剤成分を除去、回収していきます。
このアタッチメントをウォンドといいます。このウォンドの水が出るジェットノズルが吸い込み口の中にあるものと外側にあるものの2通りのタイプがあります。それぞれ特徴がありますが、今回はインプラント(弊社工場までお引き取り)での作業なので、汚れを落としやすいアウトジェットタイプで作業しました。アウトジェットタイプのメリットは生地に届く水量が多いため汚れの回収率が良いことです。作業時間の短縮になります。デメリットは、オーバーウェットになりやすいということと、何といっても作業場所が水浸しになることですね。ですので、オンロケーション(現場)での作業にはあまり向いていません。でも数量が多いと養生をしっかりして使ったりしますけどね。
インジェットタイプのウォンドは以前アップした、ベンチシートのクリーニング事例をみてくださいね。
ちなみにジェットから出ているお湯にはリンス剤が添加してあります。洗剤のヌルヌルが取れやすくなります。直接皮膚に触れるものですから洗剤成分が残っていると嫌ですもんね。
最後は余分な水分のムラをなくすために、乾いたきれいなウェスでふきあげます。
無事に生地を傷めることなく作業が終了しました。
汚れのひどかった部分や、背の部分もきれいになりました。これならゲストに使っていただくソファーとして使っていただいても大丈夫でしょう。
弊社では1脚から椅子類のクリーニングを承っております。現場に出向いて作業の場合は、数量が少ないと出張料金が必要になります。持ち込みなどお預けいただけるようでしたら、1脚分の費用でお受けできます。
椅子に何かこぼしてしまった時などはお気軽にご相談ください。